聚光院伊東別院

先日、伊東市富戸にある聚光院伊東別院で行われた「お茶会」に参加してきました。
(一ヶ月近く前の話ですが…)
伊東に引っ越してきて5年近く経ちましたが、実は初めて聚光院の中に入りました。

こちらの聚光院伊東別院は、私が大好きな吉村順三先生の晩年の作品です。
ただ、普段は一般公開していない為、なかなか観る機会が無かったのですが、
この度ようやく建物内に入る事ができ、「お茶会」そっちのけで一人キョロキョロ。
以前には、同じく伊東市内にある吉村先生の作品で、とある会社の保養所に宿泊させて
頂いた事がありました。こちらの保養所では、障子の桟ひとつ取っても計算されつくした
美しいプロポーションに感動したのですが、それとはまた違った、柱梁の構造を露わにした、RC打ち放しの力強さを感じました。しかし、力強くはあるのですが威圧感を感じさせない、繊細で軽やかな、そして物静かな空間がとても印象的でした。

そして、圧巻は千住博さんの襖絵です。
(こちらは撮影NGの為、ご紹介出来ません…)
一緒に内覧していた女性が、あまりの感動に涙が出そうと仰っていましたが
本当に、それぐらいに心が揺さぶられる作品でした。

こんな素晴らしい建築空間と美術作品が身近にある幸せ、そしてそれを家族と共に
体感する事が出来た幸せを噛みしめた一日でした。感謝。

伊東本社専務 ハットリ